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社長、このままでは成長の限界が来るかもしれません──主力事業が安定しているなか新製品を開発した現場の問題意識とは

2020年4月、オウケイウェイヴは中小企業やスタートアップ企業にも幅広く使ってもらえる新製品として、クラウド型ヘルプデスクツール『OKWAVE IBiSE』(オウケイウェイヴ・アイヴィス、以下IBiSE)をリリースしました。

実はこのIBiSEは、数年におよぶ期間をかけて開発され、関係者の苦労を重ねてようやく世に送り出された製品。企画を担当する椎名燎平さんは「プレッシャーが半端ではなかった」と振り返り、開発チームをリードする萩谷謙一さんは「今も試行錯誤を重ねて改善を続けている」と話します。

なぜIBiSEチームは、この難しいプロジェクトに挑むのか。生々しい苦労話を聞きながら、オウケイウェイヴにおける製品開発の裏側を紹介できればと思います。

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椎名 燎平(しいな・りょうへい)
OKWAVE IBiSE 製品企画 PM。2014年に新卒でオウケイウェイヴ入社。セールスエンジニアとして顧客への提案や技術支援に携わった後、2018年から製品企画を担当。


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萩谷 謙一(はぎや・けんいち)
OKWAVE IBiSE 開発責任者。2012年にオウケイウェイヴへ入社し、、プラットフォーム開発やソーシャルコマースサイト開発などを経て、主力製品であるOKBIZ.(オウケイビズ)開発責任者。


「このままでは成長の限界が来る」。創業者との1on1で直訴

――お2人がIBiSEの開発プロジェクトに携わることとなった経緯は?

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IBiSEは、開発部門のメンバーがボトムアップで起案した製品なんです。きっかけは主力製品であるOKBIZ.に感じていた課題でした。

OKBIZ.は約600社の大企業に導入されていて、ビジネスとしてはうまくいっている製品だし、現時点でも堅調です。だけどガラパゴス的な面もあって、国内の大企業向けに特化した機能が増え、その分だけ高価になっていました。

オウケイウェイヴが会社として目指しているのはグローバルで勝負すること。世界で何十万社という企業に使ってもらうためには、OKBIZ.とは異なる市場で、異なる価値を持った新しい製品を作る必要があると感じていました。

2017年頃だったかな? そんな思いを、兼元さん(前 取締役会長/兼元謙任)との1on1でぶつけたんです。「今は良くても、このままでは成長の限界が来る」と伝えました。兼元さんはその場で「いいアイデアだね」と言ってくれて、開発を進めることになりました。

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OKBIZ.に支障が出ないよう、空き時間に要件定義やインフラ開発を進めていたんですよね? 

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はい。当初はプロジェクトとして成立していなくて、単なるR&Dという感じでした。すべてを開発チームのメンバーがやっていたので大変でしたよ。それが1年ほど続いて、ようやく事業化に向けてロードマップを引き、企画やデザイン、運用の人を巻き込んでいくことになりました。

プロジェクト化にあたっては、上司である加藤義さん(開発本部 本部長)が一緒に動いてくれました。「これは価値があることだし、絶対やるべきだ。このまま埋もれさせない」と言って、経営陣へ説明するための資料を作ってくれたんです。それを持って加藤さんと2人でプレゼンし、プロジェクトチームの発足が決まりました。

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僕はそのタイミングで製品企画のPMとしてチームに加わりました。

実はその前から、萩谷さんが強い思いを持ってプロダクトを作っていることに興味を持っていて、「今、どんな状況なんですか?」と聞きに行っていたんです。

課題感としては僕も近いものを持っていたと思います。僕はセールスエンジニアとして、事業部の中でお客さまと接する機会がたくさんありました。そうやって過ごしていると「たくさんの企業に使ってもらっているんだな」と感じるんですが、企業規模などを見ると、お客さまの層に偏りがあるのも事実です。

もっともっとオウケイウェイヴを成長させたいという点で、萩谷さんが進める製品開発に強く共感していました。


問題意識を共有するのは本当に大変。でも共有しないと前に進めない

――IBiSEの企画・開発における過程で最も苦労した部分、あるいは現在進行系でぶつかっている壁などがあれば教えてください。

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技術的にはゼロイチの挑戦でもあり、不確定要素ばかりでしんどい日々でした。でも、いちばんきつかったのは「人」の部分かもしれません。

OKBIZ.がうまくいっているのに、なぜIBiSEを作るのか。僕が兼元さんに訴えた問題意識を社内で共有するのは簡単ではないんです。「価値観をうまく伝えられていないなぁ」という思いはずっとありました。その悩みに共感してくれたのが椎名さんでした。

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IBiSEは当初からサブスクリプションモデルでの展開を想定していて、販売方法はウェブ上で完結する自動化モデルです。従来のように営業部門が中心となって売るわけではありません。こうした自動化モデル自体がオウケイウェイヴとしては初の試みなので、ビジネスフローを整える土壌を作るのも大変でした。

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大型受注が称賛される営業サイドでは、人が直接関わらない自動販売モデルを快く思わない人もいるかもしれないと思っていました。そんなに簡単には進まないだろうと。

従来の仕事のほとんどを自動化するので、「人の仕事を奪ってしまうのでは?」という抵抗もありました。でも本当はそうじゃないんです。人の仕事をすべて奪うわけではないし、このモデルによって、本来やるべきクリエイティブな仕事に人が向き合えるようになる。運用面でも、これまで手動で行ってきたシステム面の対応も随分と楽になります。

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だけど、その価値をなかなか伝えきれないんですよね(笑)。

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同じ問題意識を共有するのは、本当に大変なんですよ。でも共有しないと前に進めない。

従来の主力事業であるOKBIZ.が安定して、うまくいっているがゆえに、僕らは気づかないうちに大企業病のような状態になっているのかもしれません。強烈な成功体験があるし、目の前に「へこみの兆し」が出ているわけでもなく、実際に右肩上がりで来ているわけですから。

だけど強い問題意識を持ち続けないと、僕たちが切り拓いてきたサポートソリューションやQ&Aコミュニティなどの分野でいつか他社に遅れを取るかもしれない。その危機感はこれからも伝え続けていくつもりです。

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僕はそうしたもどかしさに加えて、PMとしての高い期待値へのプレッシャーを感じています。PMが付くということは、R&Dではなく本格的に製品化するということ。営業やマーケティングや財務など、社内のさまざまな部門のハブとなって動きながら、これまでとは違う販売方法や決済方法、各部署でのタスクなどを動かしていくための意識合わせやルール作りを進める日々です。

すでにできあがっている製品で、プロセスが完成していると、ここまで幅広い動きが求められることはないですよね。


苦しい状況が続いても「とにかく開発を進めて外に出していく」

――ここまでの苦労は、IBiSEチームにどのような影響を与えていますか?

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IBiSEは本当に「チームで作っている」という感じがしますよね。

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名前の付け方一つとっても、みんなでアイデアを出して考えてきましたからね。時間はかかりましたが、そうやって製品への愛着やコミットメントを高めていくプロセスが重要だったんだと思います。

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そしてボードは、まだ「IBiSE」という名前しか決まっていない段階で社内に発表しちゃったんですよね(笑)。あれで一気に、お尻に火がついた気がします。

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とはいえ、昔のように経営陣の主導で進めるのではなく、僕たちが大きな裁量を持って新製品を作れるのは感慨深いです。開発としては、「自分たちで従来の大きな問題を解決していく」という仕事に対して高いモチベーションを保てていると思いますよ。

今年リリースしてからは、社内の期待感を改めて感じられるようにもなってきました。

それまでもツールとしては社内に公開していたし、人事関係などの社内FAQをIBiSEで作ってもらうなどの取り組みをしていましたが、以前はあまりフィードバックがなかったんです。

最近では、実際に世に出た製品だということもあって、社内からの問い合わせも増えています。開発側としては純粋にうれしいですね。そうした意味では、苦しい状況が続いても「とにかく開発を進めて外に出していく」ことが大事なのかもしれません。

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リリース後、お客さまの生の声を聞けるようになってきたのもうれしい変化です。

最初に導入していただいたのはリモートデスクトップの事業を展開する企業でした。新型コロナウイルスの影響でテレワークが広がる今だからこそ、ニーズに合致できる部分も多いと感じています。

OKBIZ.は大企業の要望を受けて進化してきましたが、IBiSEはもっと幅広く、さまざまな規模の企業の期待に応えていく必要があります。これからも一つひとつのフィードバックを大切に受け止めていきたいです。

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グローバルで使ってもらえる製品として、お客さまからのさまざまな声をしっかりと聞き、アップデートを重ねていきたいですね。

まだまだ苦労は続くと思いますが、チーム一体となって、常にベストな状態を定義していきたいと思っています。

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