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オフィスは「たまに足を運びたくなる場所」でいい。リモートワーク率94%のオウケイウェイヴ、本社の半分近くが「空き地」に

編集部からお知らせ
オウケイウェイヴは、今後会社分割を予定しています。(6/28臨時株主総会の決議で正式決定します。詳細)それに伴い、取材当時のオフィス環境と現在では異なることもありますが、「オフィス」への考え方については変わらないので、この記事を取材当時のまま公開することを決めました。この記事は2021年4月の取材をもとに作成しお届けします。

せっかくの執務スペースや会議スペースが、ほとんど使われていない――。

新型コロナウイルスの影響により、多くの企業でそんな風景が見られるようになりました。かくいうオウケイウェイヴも事情は同じです。

オウケイウェイヴは2020年1月に現在の虎ノ門オフィスへ移転しました。全席フリーアドレス化に加えてリモートワーク環境を整え、「出社して働く」ことも「在宅で働く」ことも自由に選択できるようにしたのです。ところが、移転直後にコロナ禍で大きく状況が変わることに……。2月中旬からは全従業員が在宅勤務体制となりました。

2021年5月現在、リモートワークはすっかり定着し、従業員の94%が出社していません。「新しいオフィスには数回しか行ったことがない」「今のオフィスがどんな状況になっているのか知らない」という人も少なくありません。

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ある平日のオフィスの風景。ガランとしてます…。

この状況の中で、人事部とコーポレートカルチャーグループを兼任する山本卓也さんは「新しいオフィスのあり方」を模索し続け、さまざまな挑戦を始めています。オウケイウェイヴにとっての、ウィズ・コロナ時代のオフィスとは? 山本さんの思いと、現在の取り組みについて聞きました。

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山本 卓也(やまもと・たくや)
経営管理本部 人事部 部長代理。コーポレートカルチャーグループ マネージャー。カラオケ機器を製造・販売する企業での営業職を経て、2007年にオウケイウェイヴへ中途入社。製品営業や広告ビジネスの部署を経て人事へ異動。現在は人材採用からオフィス環境まで幅広い領域を担当する。

オフィス移転直後にコロナ禍へ。この移転は本当に必要だったのか? ときどき分からなくなってしまうことも

――コロナ以降は、出社する人が減ってオフィスが閑散としている企業も少なくありません。オウケイウェイヴの虎ノ門オフィスもほとんど人がいませんね。

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はい。今は、94%の従業員が出社していません。


――94%!? ほとんどの従業員がリモートワークをしてるんですね。

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はい。残りの6%も毎日出社しているわけではありません。営業であればお客様との商談前のタッチダウンスペースとしてたまに立寄ったり、財務経理のメンバーがお客様から届く紙の書類に対応するために週1~2回出社する程度です。他に、生活のリズムを整えるためや、集中して作業するために出社する、という方もいらっしゃいます。基本的には全員がリモートワークが出来る環境ではあります。

――リモートワークの環境が整ってるんですね。コロナ以前からもリモートワークを推進していたのでしょうか?

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そうですね。現在の虎ノ門オフィスへ移転してきたのが2020年1月なんですが、この移転の目的が「変化と成長を実感する」ことでした。新しいオフィスでは出社率を6割に抑えるため、移転前からペーパーレスとリモートワークを推進していました。

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↓オウケイウェイヴの移転とリモートワーク推進の記事

――今ではすっかりリモートワークが定着したんですね。

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はい。ですが、このオフィスでは想定していなかった問題も出てきています。フロアの板張りが、自然に浮いてきてしまうんですよ。専門業者さんの話では、通常こうしたフロアの板張りというものは、たくさんの人が歩くことによる重みに耐えながら、徐々に接着剤が定着するよう設計されているそうです。しかし今は板張りの上を歩く人がほとんどいないので、どんどん浮き上がってしまうのだと。廃墟でも同じ現象が起きると聞きました。

――移転したばかりの新しいオフィスなのに「廃墟」と同じ現象が……。

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オフィス環境を担当する立場の者としては、複雑な心境ですね。少しずつ環境を整えても、見てくれる人がほとんどいないのは寂しいですし……。ただ、複雑な思いを抱えているのは社内の他のみんなも同じだと思うんです。むしろ、今回のオフィス移転や移転後の取り組みについて、懐疑的に見ている人も少なくないかもしれません。

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――どういうことでしょうか?

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2020年1月の移転当初の段階では、工期の遅れもあってまだ完成していないスペースもたくさんあったんです。みんなに迷惑をかけながら何とか体制を整え、オフィス家具を揃えていったのですが、ようやく必要な設備や環境が整った段階でコロナ禍に突入してしまいました。そうなると、「この移転は本当に必要だったのか?」と考える人が出てもおかしくありません。正直に言うと僕自身も、何のための移転だったのか、ときどき分からなくなることがあります。

――移転後にほとんど活用できていないとなると、現状ではオフィスの意義が見えづらくなるのもやむを得ないことなのでしょうか。

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それは否定できません。ただ、コロナ以降にほとんどオフィスへ来ていない人も多いので、移転後のオフィスの変化が伝わりきっていないのも事実です。この場所がどのように変わったのか、変わろうとしているのか、五感で新しいオフィスに触れてみてほしいという思いがあります。社会情勢によってできることは限られますが、このオフィスを執務のためだけでなく、「チームで」「会社で」働いていることを実感するための場所として機能させていきたいんです。

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「アルムナイ」に「ファミリーデー」。これからのオフィスの可能性とは

――実際に、このオフィスではどのような工夫を進めているのでしょうか?

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象徴的なのは「空き地」と名づけた、さまざまな用途に使えるスペースです。オウケイウェイヴが使用する250坪のうち、約100坪を空き地としました。リモートワークのオンライン環境によってコミュニケーションが不足しがちなのであれば、たまには出社してミーティングをしてもいいかもしれません。視覚と聴覚だけでなく、味覚や嗅覚を共有するための場所としても使えると思います。業務以外のコミュニケーションを図る場所として、「ミニ四駆」を走らせるサーキットコースを置いたり、麻雀卓を置いたりもしています。まだほとんど使われていないのですが(笑)。

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みんなが思い思いに過ごせる場所、それが「空き地」

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家具設置前のガランとした約100坪のスペース。
本当に広い…!

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日当たりがいい!

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ミニ四駆のコースに、

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麻雀卓も!!

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映画やスポーツ観戦が楽しみなシアタールーム。
設置作業の合間にパチリ。

――100坪というと、オフィス全体の半分近くですよね。それだけのスペースを「空き地」にできるというのは驚きです。

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今後もしまた移転することがあったら、執務スペース自体はもっと小さくできるような気がします。そもそも、オフィスの持つ意味合いが変わってきていると思うんです。これまでのオフィスはあくまでも仕事をするための場所だったのかもしれませんが、これからは「自分たちの会社」を象徴する、ランドマーク的な場所になっていくのではないでしょうか。昔ながらの表現で言えば、「3カ月に1回、地域の人たちが寄り合いをする集会所」のような。

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――そう考えると、オフィスをどのように活用するか、どんなタイミングで活用するのかも含めて、働く一人ひとりが考える時代になっているのかもしれませんね。山本さんとしては、このオフィスで何をしたいと考えていますか?

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一つは、社内のメンバーはもちろん、アルムナイ(オウケイウェイヴのOB・OGネットワーク)や社外の人も活用できるサテライトオフィスのイメージです。人事としては一度退職した人との接点を大切にしていきたいですし、「オフィスを活用していいですよ」というのは、会社からの分かりやすいメッセージだと思うんですよね。あとは、「ファミリデ―」もぜひ開催したいと思っています。そのために子どもが遊べる場所やおもちゃも充実させていきたいです。

先日OBが顔を出し、空き地スペースで仕事をしつつ
ちょっとした息抜きにWii Sportsや映画鑑賞を試してくれた。

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オフィスは「たまに足を運びたくなる場所」としての意義を見出していくべき

――今後、オフィスの意義はどのように変化していくのでしょうか。

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僕自身は、「オフィス=勤務地」という概念がなくなっていくのではないかと考えています。そもそも個人にとっては、通勤事情にとらわれることなく、好きな場所に住んで働けることは大きな価値ですよね。人事としても引き続き、移住などを含めて働く場所の多様化を進めていきたいと思っています。オウケイウェイヴが採用競争力を高めていく意味でも、どこに住んでいても働ける仕組みは必要不可欠でしょう。その意味ではオフィスは、従業員が「たまに足を運びたくなる場所」としての意義を見出していくべきではないかと思います。

オウケイウェイヴでは、実家の近くに引越しをする人や、田植えの期間だけ東北の実家で仕事をしつつ田植えを手伝う、など「勤務地」に囚われず、多様な働き方をする人が増えてきました。

――会社や組織の都合で人を集めるための場所ではなく。

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はい。従業員どうしや、アルムナイの人たちどうしで「たまには行ってみようか?」と自然に思える場所にしていきたいです。ここでは仕事をしてもいいし、コロナが落ち着けば一緒にお酒を飲んだり遊んだりしてもいい。会社に含まれるさまざまな要素を包含し、仕事とプライベートの境界線を良い意味で曖昧にしてくれる。これからのオフィスはそんな場所を目指すべきだと思っています。

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※取材は換気を行いながら、十分な距離を保った上で行なっています。

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