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若手がもっと無茶できる組織にしよう――MVP受賞マネージャー、平均年齢38.7歳のオウケイウェイヴに物申す

会社で「MVP」に選ばれたら、どんな気持ちになりますか? 多くの人は、認められた喜びや目標をやり遂げたうれしさに包まれてポジティブな状態になれるのではないでしょうか。

しかし、オウケイウェイヴの社内表彰でMVPに選ばれた営業部門のマネージャー・長谷川健さんの反応は意外なものでした。受賞スピーチでは硬い表情を見せ、「36歳の自分が受賞している会社は良くない」と語ったのです。

その言葉を重く受け止めた社員も多かったと思います。創業から20年を過ぎ、気づけば平均年齢38.7歳の「大人の組織」になりつつあるオウケイウェイヴ。会社規模の拡大とともに社員の専門化・分業化も進んでいます。この状況に対して長谷川さんは「若手がもっと自由に、部署の壁を飛び越えて動けるようにしたい」と話します。

長谷川さんは今のオウケイウェイヴの課題をどう捉え、どのように変えていこうとしているのか。率直な言葉で語ってもらいました。

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長谷川 健(はせがわ・たけし)
新規営業グループ マネージャー兼パートナー営業部門 マネージャー。2008年にオウケイウェイヴへ新卒入社して営業部門配属となる。一度は他社へ転職するも、2013年に出戻りで再入社。以降は直販営業・パートナー営業の両部門でマネジメントに携わる。

若手が自由に動けない理由はマネジメント側にある

――長谷川さんがMVPを受賞(※1)した際のコメントからは、会社への危機感がにじみ出ているようにも感じました。

純粋に思ったのは「マネージャーが選ばれなくてもいいんじゃないか」ということでした。若手のメンバーからMVPに選ばれる人が出てきてもいいんじゃないかと。

今、オウケイウェイヴでは財務体質の改善に向けてグループや事業の再編を進めています。2020年は創業者の兼元謙任氏が取締役を退任するという大きな変化もありました。会社としては再出発の時期であり、混沌とした状況でもありますが、こんなタイミングだからこそ若手はもっと自由に動いていい、もっと無茶をしてもいいと思うんですよね。

※1……半期に一度開催する社内表彰制度「OK7AWARD」のMVP。全部で7つの賞があり、MVPはその中でも「互い助け合いの場の創造を通して、物心両面の幸福を実現し、世界の発展に寄与する」という会社のミッションを体現した人へ贈られる最上位の賞。

――「もっと自由に動いていい」というのは、具体的には?

これはMVPに選んでいただいた理由につながるのかもしれませんが、僕自身は、いろいろな部署に首を突っ込んでいます。所属は「OKBIZ.」というメイン事業の営業部門ですが、新サービスの「OKWAVE IBiSE」について意見することもありますし、営業だけでなくマーケティングなど他部署の仕事にも関わっています。

こうした動きって、会社としてはまったく否定していないと思うんですよ。僕がMVPに選ばれているのはその証ですよね。だから「言いたいことはどんどん言えばいいのに」「なぜみんなは言わないんだろう」と思っています。

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――なぜ部署を超えて発言するのが難しくなっているのでしょうか。

メンバーと接していて感じるのは「ルール通りに仕事を進める」「しっかり目標達成する」という強い意識です。これらはもちろん、とても大切なことです。実際に僕も真面目に頑張ってくれているメンバーに助けられています。一方では、挑戦の範囲を自部署の枠の中だけで捉えている人が多いようにも感じるんです。

ただそれは、若手のメンバー側というよりも、組織運営を担うマネジメント側の課題なのかもしれません。現状では会社が縦割り文化になりつつあって、部署を越えて意見をするのが難しいと感じる気持ちもよく分かります。

僕が「若手はもっと自由に動いていい」と考えながら、こんなことを言うのもおかしいかもしれませんが、自由演技は最も難しいですよね。「部署を飛び越えろ」と言われていきなり越えられるものでもない。

その動き方は、マネジメント側が示していかなければいけないのだと思います。マネージャーはメンバーの目標の捉え方を見直す必要があるかもしれません。あるいは、マネージャーは他部署のメンバーにもっと積極的に関わるべきなのかもしれません。

社内には野心的に頑張っている若手メンバーもたくさんいます。マネージャーは、そんな人をワクワクさせられるような環境を作らなければいけないと思っています。

気になる「誰の管轄でしたっけ?」という会話

――長谷川さんは入社当時から自由に動けていましたか?

いえ。僕の入社1年目は地獄のような時期で、目の前の業務に必死で部署を越えて自由に動くなんて考えることもできませんでした(笑)。

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僕はインターンへの参加をきっかけに入社したんです。学生時代からQ&Aコミュニティの存在を知っていて、インターンではBtoCの媒体運営の仕事を体験しました。入社後もその仕事を続けたいと思っていたんですよね。

ところが、いざスタートしてみると、配属先はFAQシステムの法人向け営業部門。BtoCのイメージとは違って、毎日スーツを着るバリバリのBtoBの仕事です。今はもう誰もやっていませんが、当時は毎日電話営業をしていたし、飛び込み営業もありました。

そんな感じで苦労していましたが、簡単に売れるわけではないサービスを扱っているからこそ、学びも多かったですね。お客さまの課題をじっくり聞き、理解し、解決方法としてFAQシステムを提案していく。それができるようになって、2年目以降は見える世界が変わってきたし、思ったことを自由に言えるようにもなっていったと思います。

――当時の若手と今の若手では、置かれている環境は違うと思いますか?

違うと思います。

昔は良く言えば「何でもあり」、悪く言えば「整っていない」会社でした。今は組織がシステマティックに洗練され、分業制が機能しています。個人の専門性が求められるようになっていますが、専門性を身につけるに伴ってジョブローテーションがしづらくなるという面もあります。

――会社組織が成長したからこそ、個人が枠をはみ出しにくくなっているということですね。

社内では「これって、誰の管轄でしたっけ?」という会話が増えている気もします。そうした会話が必ずしも悪いとは言い切れませんが、自部署の仕事に縛られる遠因となっているのかもしれません。

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社内需要が高いスキルはたくさんある。学び始めれば、きっかけが訪れる

――若手が積極的に管轄外へ飛び出していける環境を作るためには、どんなことが必要だと思いますか?

新しく「メンター制度」という仕組みが始まりました。他部署の先輩やマネージャーにも気軽に相談できるよう、新人だけではなく幅広い層を対象としています。部署を飛び越えていく良いきっかけになると思うので、積極的に活用してもらいたいと思っています。

もっと言えば、相談しにいくだけではなく、他部署の業務を自由に「つまみ食い」できるような状態になるとさらにいいですよね。その意味で即効性のある仕組みは社内副業制度だと思います。社内に2つ以上のレポートラインがあり、給料の出どころも2つ以上になれば、若手も思ったことをどんどん言えるようになるかもしれません。これについては、近しい考え方の制度導入が検討されていると聞いているので、僕も意見を出して実現へつなげられればと考えています。

――環境は着実に変わりつつあるということですね。一方で、個人のマインドセットの面ではいかがでしょうか。長谷川さん自身は、興味の幅を広げるために取り組んでいることはありますか?

最近は、海外の人と接して大いに刺激を受けています。オウケイウェイヴのマレーシア拠点で働く現地採用の社員は本当に勤勉で、日本語を上手に話してコミュニケーションを取っているんですよ。知り合いの台湾人は日本語と英語を話すことができて、さらに今はドイツ語を学んでいると言っていました。

韓国から世界へ羽ばたいたBTS(※2)は、韓国語だけでなく英語も日本語も話しますよね。新しい言語を学ぶことが、他国で行動を起こす際のアクションの変化につながるという好例だと思います。僕も今は本格的に英語を勉強していて、新しい世界を知るきっかけにしたいと考えています。

(※2)……世界的に人気を博する韓国出身の男性ヒップホップグループ

語学に限らず、やりたいこと、やってみたいことは人それぞれにあるんじゃないでしょうか。大切なのは一歩を踏み出して学び始めること。「今は営業だけどデザインもやってみたい」と思うなら、思っているだけではなく、実際にデザインを勉強してみればいいと思います。

それはきっと新しいきっかけをもたらしてくれるはずです。社内需要が高いスキルは、まだまだたくさんありますから。求められるフィールドが増えれば、若手はもっともっと、無茶できるようになるんじゃないでしょうか。

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